Negative Room
奥側の目立たない部屋。室内の95%以上がゲーム。(2005 september 8th=入居開始)
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せっかくだから俺はこのブロークンな世界を選ぶぜ!
さて、時を遡って6月3日のことです。そのゲームはこの日を待っていたかのように届きました・・・いや、このゲームの場合は襲来したと言った方が正しいかも知れません。そのゲームとは



ブロークンな世界へ行くためのチケット(片道のみ)




BROKEN THUNDER




一応BROKEN THUNDERってなんぞや?という方に説明しておくとBROKEN THUNDERとは今は亡きテクノソフトがセガハードを中心にシリーズ展開していき、特にSSとPSで発売された5作目のVが誰もが認める傑作となり、数々の伝説を残した名作STG、サンダーフォースの二次制作として発売された作品。当然名作の二次制作という事で発売前のファンの期待も相当な物であったが、発売されるが否や、同人ソフトとしては強気な値段設定に見合わないあまりにもブロークンな出来、そしてDVDに付属していた開発者の言い訳お詫びテキストに心がブロークンされたファンが全国で大量発生。当然そのままで放っておく訳にはいかず、作品への非難の嵐でネットではちょっとしたお祭り状態に。
このゲームは同人ショップである「とらのあな」専売で発売されたものだが、そのとらのあなで返品騒動まで起きるという昨年のPSUやカルトセプトサーガを彷彿とさせる素晴らしい状態に。
そしてあまりにも異常事態に、販売していたとらのあなではついに販売停止の処置を取ることになったという、かつて残した伝説をブロークンし、そしてある意味で伝説を残すことになった2007年前期最大の曰く付きの作品である。

まぁ詳しい事はこのサイトを見ていただくありがたい。

でこの曰く付きのゲーム。このゲーム動画を見てあまりのブロークンっぷりに案の定大爆笑しました。そう、ここまではよかった。
だが何を血迷ったのか、このゲームが実際にプレイしたくなってしまい、大阪に行ったときに日本橋へ行って探すも見つからず、偶然立ち寄った通販サイトで偶然見つけて光の速さで注文して購入したという次第である。まったく自分でも何やってんだが(ぉ


まぁ適当にほざいても何も始まらないので、とりあえずケースを開けてみるも、中身を見て早くも驚愕-PANIC-に


でパケの中身。説明書なんて甘っちぃモノが一切無いという、ある意味漢仕様な作り(違




ご覧に頂けたでしょうか?パッケージを開けて目に入るのはゲーム本体のDVDと限定版特典であるサントラCDのみ。本来なら入っていないとおかしいはずの説明書が一切入っていません。でその代わりにDVDに説明書代わりのモノが入っているという素敵っぷり。なんという漢仕様(違

とまぁ早速サクレツした壊雷クオリティにブロークンされつつDVDを入れてインスコ開始。一応インスコ先はデフォの場所でしておいたので問題ないが、情報によるとインスコ先の設定をいじるとエラーが出てインスコ出来ないらしい・・・インスコ設定はあるのにインスコ先を自由に指定できないのはこれ如何に?
でインスコ自体は微妙に時間がかかるも無事にインスコ完了。ちなみにゲーム自体はDVD無しでも普通に起動してプレイできるので、インスコ後はパケに突っ込む也、DVDをそのまま入れっぱなしにして例のテキストを見て失笑する也して好きな通りに。

そしてゲームを起動すると先にOPムービーが始まる。内容は発売前に配布されたプレビューディスクに入っていたモノと同じらしいが、実際ムービーを見るのは初めてなので関係なし。ムービー自体はなかなかかっこいい内容である。余談だがOPムービーで流れる曲は2種類あり、ムービーが始まる度に流れる曲が切り替わるという結構凝った作りである。
タイトル画面。見た目は結構すっきりしてます。

でムービーが終わるとタイトル画面へ移行。メニューはSTARTとQUITのみとすっきりとした印象。ちなみにオプションは外部制御で行います。
機体その1であるRVR-03G1 BRACER。OWが使える分SYREXより使いやすい機体。

でタイトル画面でSTARTを選択すると使用可能な2機から選択することに。一つはTFVでお馴染みとなったRVRシリーズの最新鋭機であるRVR-03G1 BRACER。オプションを消費して使用中の武装を強化するOW(オーバーウェポン)が使える火力重視の機体。HUNTER以外のOWが使いやすいのとFREEWAYのOWが超威力ということもあって初心者でも使いやすい機体です。

そしてもう一つの機体であるFIRE LEO-05VC SYREX。専用武装であるサンダーソードが楽しい玄人向け機体

そしてもう一つの機体はサンダーフォースシリーズの伝統機であるFIRE LEOシリーズの最新鋭機であるFIRE LEO-05VC SYREX。FREEWAYの代わりに広範囲で地形貫通性能を持つも威力が低いWAVEとOWが使えない代わりにモーションがモロにレイディアントソードな接近用専用武装であるサンダーソードが使える機体。サンダーソードの本数は装備しているクローの数によって変化し、威力が高めで使いこなせるようになると敵とのすれ違いざまにソードをお見舞いしたりと中々楽しいのですが。OWが使えない分、BRACERとは火力の面で劣る部分があるので玄人向けの機体。ちなみにサンダーフォースの機体と言われると自分はRVRシリーズよりもFIRE LEOシリーズの方がしっくり来ますね。

ちなみに5面では機体が強制的にBROKEN THUNDERに変更されますが、機体性能自体はRVR-03G1 BRACERとFIRE LEO-05VC SYREXをミックスしたような物と言っておけば話は早いかと。

で使用機体が決まれば九十九氏によるギターをふんだんに使用したアツいBGMをバックに1面道中始まる訳・・・なんだけど早速素敵なBT補正も発動しちゃうわけでして。

普通STGの道中といえば演出と練り込まれた敵配置で面白さを感じてもらう所であります。タイトーシューでいえば「おお!この演出スゲェ!」。ケイブシューでいえば「敵を破壊していって気持ちがいい配置だ」ですね。しかし、このゲームにはそんなものが一切ありません。ただ黙々とあまり深く考えずに配置されたザコを撃墜していくだけです。一応たまに大型機が出たりしますが、演出のような気の利いたモノがは一切なく、ただ撃墜するだけなのは変わりなし・・・うん、本当にそれだけ。しかも爆破エフェクトに妙な違和感有りというおまけ付き。
・・・もう分かるかと思いますがこれでは面白みがありません。正に「盛り上がり?なにそれおいしいの?」な状態。でこの投げやりな道中を体験してみて「やっぱり道中の盛り上がりって大切だねぇ。」と改めて痛感。

基本的にステージの道中は出てくる敵を黙々と落としていくだけ。グラの空中戦が延々と続くと言ったらしっくり来るか?

1面中ボスらしき物体。攻撃はともかく形はどうにかならないものなのか・・・?ちなみにこの1面、背景のスクロールがアハ体験かと思うぐらい凄まじく遅いです。

このようにたまに大型機も出てくるけど、目立つような動きはする事もなくただ攻撃してズコーヽ/ 冫、)ノと堕ちていくだけ。ちなみにこれは2面の写真ですが、この背景が延々と続くという素敵っぷりです。

4面道中。破壊不能な隕石があちこちで出てくるが、ただくるくる回っているだけでちょっとした地形状態になっていたり。ちなみにこの隕石群に対しては画面上端が安地

4面でちょくちょく出てくる芋虫のような物体。間接なんてあるはずもなく直立不動?のまま襲い掛かる。ちなみにこの敵、自機を追うような動きをするのでくるくる回す事も可。


でボス戦。ゲームによっては、一番盛り上がるところでもありますが、ここにも素敵補正がかかっていてとても素晴らしい状態であります。

1面ボスは巨大砲台を持ったロボット。ロボットって聞いたら普通変形したり、合体したり、パーツをグリグリ動かして画面内を所狭しと暴れまくったりと「ウオー!アツイゼー!アツイゼー!アツクテシヌゼー!」という展開を予想するでしょう。ロボットにロマンに感じる男なら尚更のこと。とまぁ無駄にワクワクテカテカしている内に、ボス接近警告が出て画面下から出てきたのは・・・





出てきたのは先行者らしき物体。腕も脚もナニカに見えそうな砲台も一切可動しない素敵な代物です。






ありえない。何かの間違いではないのか?




ショボさ全開の灰色のロボット。しかもそれだけではなく、腕、脚といったパーツ類が一切稼働せず、ずっと直立不動の状態で襲ってきます。そのお姿はかの先行者を彷彿させるかのようで。
ということで、散々期待しておいてコレです。これでは期待していたファンが怒り憤懣になるのも無理はないでしょう。しかも巨大砲台の位置が位置だけに、砲台自体がアレに見えてしまうと言う愉快っぷり。
そしてこいつの攻撃もまたショボさ全開。このボスは全3形態に分かれているんだけど、その第1形態が・・・



やる気のない2way。当然こちらがショットを撃ちながら動かなければ永遠に当たらない。




ご覧の通り、自機狙いの2wayを3連射と破壊可能な遅い追尾ミサイルを発射するというもの。ここで話をぶった切りますが、ここで自機狙いのway弾の対処法を簡単に書いておきましょうか。

・奇数way弾=wayの真ん中に弾があり、そのままにしておくと被弾するのでチョン避けするなりして回避する。
・偶数way弾=wayの真ん中が空洞なので動かなければ当たらない。逆に下手に動くと被弾する恐れ有り

・・・もうお分かりですね。ショットを撃ちながらその場から動かなければ被弾することが一切ありません。最早殺る気が感じられない以前の問題でそれこそ「ずっと俺のターン!」ですよ。
で第2形態ではミサイルがなくなって、代わりに巨大砲台からレーザーが飛んできますが、これも真ん中に位置を合わせれば一切被弾せずに再び「ずっと俺のターン!」な状態に。
第3形態ではようやく5way、軌道変化弾、ホーミング弾で殺しにかかりますが、「それなら始めからそれで攻撃して来てくれよ」と突っ込まざる負えない・・・。と妙な気分になりつつ、なんとか撃ち込んで撃墜すると




ズコーヽ/ 冫、)ノ そしてそのまま自由落下w




ズコーヽ/ 冫、)ノ



派手な爆発などが一切無く、ショボい爆発エフェクトと共に傾いて画面下へ落下・・・というより退場していく先行者。ここは宇宙で無重力空間ですよ?何で自由落下するんですか?www
ええ、爆笑しましたとも。ということでそんなあらゆる意味で斜め上な先行者がとても気にいりました。(ぇ

2面ボスのエセナイトレーベン。デザインはいいがちっこくて迫力ゼロなのはこれいかに?

で次の2面ボスはエセナイトレーベン。デザインはよさげなんだけど大きさがちっこくて肝心の迫力はゼロ。しかもネズミ花火よろしくくるくる回るという航空機としてはあり得ない動きで襲ってきたり、前後にレーザー発射するのはいいが、そのレーザーの発射口の位置が凄まじく投げやりな位置にあったりと、相当な愉快っぷり。でこいつも撃墜された時の動きがズコーヽ/ 冫、)ノでプレイヤーの呆れと笑いを誘う。

3ボスの鳥のような物体。このゲームの全ボス中、モーションがあるのはこいつだけだったりする・・・。

3面ボスは赤い鳥のような物体。唯一モーションがあるボスで頑張っているなぁとは思うんだけど・・・なんか安っぽい感じが否めないというか。でこいつも撃墜された時の動きが(ry
ちなみにこのボス。5面ボスラッシュの時に唯一強化されて再登場するボスで3面、5面のモノ共に正面からやり合うと結構強いです。

4ボスの多脚式戦車・・・だけど肝心の脚が動かないという素敵っぷり。脚なんて飾りです。偉い人には(ry

4面ボスは多脚式戦車・・・なんだけど、ここでプレイヤーの想像したモノをそのまま出してくる辺りが流石壊雷クオリティ。肝心の脚部が一切動かず、月面なのにまるでアイススケートの如くツルツル滑ってきます。ホバリングでもしているのでしょうかね?しかも一つだけの砲台に何故か7Wayレーザーをぶっ放してくるという、さっきのナイトレーベンを超越する破天荒ぶり。さらに5面のボスラッシュで再登場した時に、宇宙空間で地面などないのに、まるで地面があるかのようにツルツル滑っていくという離れ業もこなします。ちなみに撃墜された時の動きはズコーヽ/ 冫、)ノよりもボッシュートに近い。

ちなみに5面では道中の代わりに1~4面のボスと再び戦闘する事になります。まぁ早い話ボスラッシュですね。だがここでも壊雷クオリティ炸裂。3面ボス以外は行動や攻撃パターンの変更といった気の利いたモノなど一切ありません。1面ボスの直立不動っぷりもそのままですw
ボスラッシュと言えば燃える演出の代表的な物の一つですが、ボスラッシュで全然燃えず、むしろ手抜き感すら感じたのは初めてですよ僕。
とまぁ面白みが全く感じられない素敵なボスラッシュを乗り越えた後はホワイトアウトして唐突に舞台が基地らしき所に変わってラスボス戦へ・・・って「基地の突入演出ぐらい入れてくれ」と突っ込むのは今更野暮でしょうね。(ぉ
問題のラスボス。これまでのボスがお遊戯に見えてしまう程の殺戮ぶりでプレイヤーを奈落のどん底に叩き落します。

ラスボスは土偶のような物体。OPムービーで出てきたのは恐らくコイツ・・・だと思われますがOPムービーでの格好良さは微塵もなく、パーツ可動も一切せずにずっと直立不動状態なのはもはやお約束。それが壊雷クオリティ。
ちなみにこのボス、形態によって二段階に姿を変えるらしく「やっと変形するのか・・・」と思いつつ倒すと・・・
ラスボス第2形態。第1形態以上に回避不能級の攻撃を連発してくる困ったボスです。

写真では分かりませんが他のボス同様にズコーヽ/ 冫、)ノと落ちてから、すぐに写真の第2形態がこんにちはー。そしてこいつも倒すとズコーヽ/ 冫、)ノと落下して糸冬了。うん、最後までズコーヽ/ 冫、)ノ。ここまで徹底してやると逆に潔さすら感じます。(ぉ
しかし間抜けっぽく見えるのは見た目だけ。攻撃の方は全然間抜けではなくむしろ相当キレてます。その殺しっぷりはダラ外のオニキンメ改(ZONE V'のボスであるストームコーザー)と同等かそれ以上で、行動を制限させた後に自機狙いの高速弾幕をぶっ放してきたり、弾幕を避けている所に自機狙いの前兆無しレーザーを連発してきたりと回避困難、もしくは回避不能級の攻撃のオンパレード。ここまでノーコンで行けてもこのボスだけでクレジット使い果たして乙という事態も十分にあり得ます。あまりの酷さに「白けるっていうレベルじゃねぇぞ!!」と突っ込みたくなること必至ですw


とまぁ演出の時点で既に素晴らしい状態になってますが、それに輪に掛けてゲームバランスの調整のやけくそっぷりが笑える。泣けるとかそんなもの通り越して笑える。まずは敵が放ってくるレーザー。敵が撃ってくるレーザーで大体のモノは撃つ前に何かしらの前兆があって、プレイヤーに対して「レーザー撃ってきますよー。」と知らせておいて、万が一喰らってしまった場合でも、不愉快な気分にならないようにしてますが、このゲームのレーザーには前兆なんてモノが一切ありません。何の前触れもなくいきなりレーザーが飛んできます。当然、レーザーが飛んでくる場所を知らなければ高確率で即死確定。思わずポカーン( ゚д゚)となって理不尽な気分を味わえること請け合いです。(ぉ
しかもこのゲームのボス。パーツを動かさない輩がほとんどなのでいつ形態変化したのかが分かりにくいこと分かりにくいこと。その上、形態変化した直後は例の前兆無しレーザーが飛んでくるというケースが多いので、レーザーが飛んでくると分かっていてもモロに喰らってアボーンという事態が結構起きるのがなんとも・・・。あとこのゲームのボス、それほど攻撃自体はそれほど激しくもないのにも関わらず、耐久力が無駄にタフすぎるのもタチが悪い。威力が高いFREEWAYのOWとかを使えば割と早く倒せるけど、高火力の武器がない場合は長期戦化は必至。場合によっては3分ぐらい掛かってやっと倒せたという事もあったりします・・・。プレイヤーからすれば苦行以外何物でもありませんよと。
あとは・・・やはりラスボスでしょうか。ケイブシューの2周目真ボスならまだしも、ラスボスまで到達するのとラスボス戦の難易度の差があまりにも激しすぎるのはそうそうないでしょう。STGを囓ってる人でもラスボスまでノーミスで行けたのにラスボスでフルボッコにされて結局残機&こんちぬーでゴリ押しせざる負えないのがほとんどだと思います。つーか僕もほとんどその状態ですしw 一応ノーコンクリアも動画がうpされているので不可能ではないと思われますが、これも結局ラスボスが運絡みという話ですし・・・。
・・・というかこのゲームのラスボスの凶悪ぶりは口で語らせるよりも、下の動画を見ていただいたほうが分かりやすいかと思います。ついでに前哨戦でこれまた面白みの無いボスラッシュがあるので、このゲームのボスのアレっぷりも認識出来るかと

・BROKEN THUNDER stage5 and ending(YouTube)

とまぁゲーム自体は見事に素敵すぎるほどブロークンな状態ですが、曲だけはかなりいいんですよ。限定版の特典がサントラなのもうなずける位に。
作曲はTFVで担当した九十九百太郎氏とTFIIIで担当した山西利治氏によるもの。全体的にヘヴィロック調で各曲の熱さは相当なモノであり、曲だけを聴くと燃えること必至です。個人的にはOPその1、ボス戦、2面、4面、5面、ラスボス辺りが好きですね。ちなみにラスボス戦のThe Justice Ray Part3はセガガガのミニゲームの一つであるR720というSTGのボス戦でも使われてた曲でもあります。(ただしBTのは音が若干違う)
しかし悲しいかな、肝心のゲーム自体がブロークンしているおかげでせっかくの熱い曲が空回りしてしまっている印象がどうしても拭いきれない感がします。・・・たまにありますよね、ゲーム自体はダメなのに曲だけはいいという作品。本作もその典型的なパターンにはまってしまった作品の一つなんだなぁと。

ということで本気でプレイするには厳しいがネタでプレイする分にはありかもしれないブロークンサンダーのレビューは糸冬。いや、本当はもっと簡単にまとめるつもりだったんだけど記事が肥大化していっていつの間にやら「これレビューの方がいいじゃないのか?」と思って思い切ってゲームレビュー化しますた。
しかし久しぶりのレビューはこのゲームだとはねぇ・・・。そして改めて思う。

ホントッ、自分でも何やってんだが。(ぉ
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新たな弾幕世界の開拓者「怒首領蜂」
メーカー=販売:アトラス 開発:ケイブ
ジャンル=縦スクロール弾幕シューティング
プラットフォーム=AC、SS、PS(PS版移植元:SPS)

評価=☆10

・ストーリー
昔、大きな戦いがあった。
「異星人」の名を持ったそれは反乱でも侵略戦争でもなく、自分たちの軍隊をより強くするために行われた演習戦争という極めて異質なものであった。
やがて、7年にも及んだこの戦いにも終わりが訪れ、勝ち残ることが出来た兵士達を、人々は首領の命令に従うのみの働き蜂・・・「首領蜂」と呼び、さげずんだのだった・・・。

・・・そして時が流れ、全ての罪と過去を無のものにしてしまった時の事である。

突如、星団系外を周回していた第七星団艦隊が消息を絶ってしまった。そしてその直後、「機械化惑星人」と名を持つ謎の軍隊が攻撃を仕掛けて来たのである。
突然の襲撃に対抗すべく多数の大艦隊を出撃させるが、機械化惑星人が持つあまりの軍事力を前に為すすべもなく、敗北の連続であった。
事態は悪化の一途を辿り、絶望のみが覆い尽くそうとした中、我々の首領であり切れ者司令官である「シュバルリッツ=ロンゲーナ大佐」からある作戦が持ち出される。
「私の目に狂いはない。」・・・この高慢な一言が首領おきまりの第一声である。
「今日集まってもらった君達は、私の作戦に基づき、この新型超最強撲滅戦闘機DO-N82に乗って、敵、機械化惑星人を打ち砕いてもらう。」
・・・首領の命令は絶対である。彼の作戦に反対することは一切許されない・・・。
納得行く理由も説明されずに、我々は絶望的な状況の中、たった二機の戦闘機のみで立ち向かうことになったのだった。
・・・これが働き蜂の運命とするのであれば、あまりにも無慈悲であった・・・。


怒首領蜂は1997年にケイブ開発、アトラス販売で登場した2人同時プレイ可能の縦スクロールシューティング。本作はケイブの処女作である「首領蜂」の続編に当たります。ちなみにタイトルの読み方は「どどんぱち」と読みます。

本作の特徴はなんといってもこれまでの常識を超越するほどの画面中を飛び交う弾の多さにあるでしょう。
前作の首領蜂は最高55発でこの当時ではこれでも多い方だったみたいですが、本作では50発ぐらい飛び交うのは当たり前。先に進むと100発、200発ぐらいの弾が常時画面中を飛び交う光景が映し出されます。ちなみに本作の最高表示弾数は245発らしいです。
これだけの弾が飛び交っているという話を聞くと「すぐに死にまくってゲームが成立しないのでは?」と考えてしまいがちですが、ただ多数の弾が飛び交うだけのゲームでは終わらせていないのがミソ。
STGには自機や敵、弾に当たり判定という概念があり、自機の当たり判定に敵や弾の当たり判定が重なってしまうとミスになるという寸法になっていますが、実は本作の自機の当たり判定は非常に小さく設定されています。その大きさは自機の大きさが1とすれば当たり判定はその10分の1位とまさに米粒程度しかありません。
さらに敵弾の当たり判定が小さく、弾速もやや遅めに設定されているのも相まって、見た感じよりも弾避けがしやすく、慣れてきて意識して行えるようになるとこれがまた快感となってくる。
この多数の弾が飛び交う「威圧感」とそれを避けていくことによる「弾避けの快感」が多くのプレイヤーの支持を得て、今現在でも多くのゲーセンで稼働しているロングヒット作になっただけでなく、現在すっかり主流となった「弾幕シューティング」を普及させた功労者となったのです。

そしてもう一つの特徴は一つ一つの演出が派手な点。
前作はどこか地味な感じは否めまなかった演出でしたが本作では演出面がかなり派手になりました。
爆発音一つ一つがいい感じの音で、同じ爆発音を使っても雑魚毎に音の大きさを変えたり、別の爆発音と同時に鳴らしたりして同じように聞こえないようにするという凝りよう。そしてボス破壊時に至っては数秒の炎上の後、画面全体がホワイトアウト。そして大轟音を揚げて大爆発。この一連の演出はボスを倒したときの達成感と相まってかなり快感になります。
爆発以外でも画面全体を攻撃するスプレットボムを使うと、画面上を飛んでいた弾が全て得点アイテムである星アイテムに変化したり、前方に強力なレーザー攻撃をぶちかますレーザーボム使用時の演出が「これぞ攻撃用ボム!」と言いたく位派手だったり、ボスも負けじと極太レーザーキャノン砲や巨大ナバーム弾を使ってきたりと一つ一つの演出がとにかく派手。
がこんなに派手な演出が多数使われているにも関わらず、画面が見づらくなることがほとんどないのが本当に凄い。
本作は大量の弾というのに注目しがちですが、こういった「破壊の快感」を追求した演出面もなかなかいい具合に出来ているので個人的にはこっちの方にも注目して欲しいところですね。

BGMはオケヒットをふんだんに使ったクラシック調の前作とは異なり、バリバリのロックに変化しました。曲数はかなり少なくなりましたがどの曲もノリが良く、いい感じです。
特にボス戦の曲はボス戦での弾幕地獄による修羅場を曲だけで表現しきっていて、この曲が流れる前にはいやでも深呼吸して戦闘態勢になってしまいますね。
なお、この「ケイブの作品のボス戦=純熱血系の曲」と言う公式はエスプレイドや大往生などの後のケイブの作品でのスタンダードになりました。

シューティングには欠かせないスコアシステムですが、本作には多数のシステムが搭載されています。
まずはGPS(ゲット・ポイント・システム)というシステム。これは短い時間内で敵を次々と破壊していくと獲得点数がどんどん上乗せされていくシステム。詳しい理屈はややこしくなるので割愛しますが格闘ゲームの連続コンボの要領で連続で敵を破壊していけばOKです。なお本作では固い敵にレーザーを当てるとコンボ時間を維持できるようになったため前作よりかなり繋げやすくなりました。またこれが成立しているときは画面上にHIT数が表示され「今どれだけ繋いでいるか?」というのが一目瞭然。
一見すると簡単そうに見えますが、実際に狙うとなるとこれがなかなか難しい。だが上級者クラスになるとステージの開始からボス戦まで繋ぎきってしまう人も存在し、実際そのプレイやスコアがスロットの如く上がりまくる様は本当に凄まじいです。
でこのGPSはステージ道中のみに適応されて、ボス戦では代わりにボスヒットボーナスが適応されます。このボスヒットボーナスは画面上にHIT数が表示される点はGPSと同じですが、こちらはボスにレーザーを当て続けることで上昇し、当てないと減少していくとGPSより幾分単純なシステムです。
でこのシステムにはある仕掛けがあり、ボスの耐久力が少なくなりゲージの色が赤くなった時にレーザーボムをぶち込むとHIT数が凄まじい勢いで上昇します。多分これだけで100HIT位は稼げると思います。
そのほかにはボムが満タンか一つ空いた状態でボムアイテムを回収すると1秒間に1万単位でスコアが上昇するマキシマムボーナスや、隠しアイテムである蜂アイテムを回収し続けることによる蜂ボーナス、ノーミスクリアボーナス、弾消しボーナスなどがあり、どれも単純でつい狙ってしまいそうな物ばかりです。そしてそれらを狙いすぎてミスってしまうのはお約束で御座います。

難易度面はよく「高い、ムズイ」と言われてますが大往生、ケツイ、ガルーダIIと本作より高い難易度の作品が出ている今では本作はバランスがいい方なのでは、と思っています
まずは「初心者はこれを選べ!」といういわゆる強機体が用意されている点、実際その機体は他の機体をより使い勝手が良く、その分先へ進みやすいです。そしてその場復活でミスした後のパワーダウンもそれほどきつくなく、さらにミスすると最大6個までボムの保有数が増えたりとミス後の救済処置がかなり豊富なのでミス&ボムでのごり押し戦法が通用するのも丁度良い難易度設定に一役買っています。
面構成を見ても1、2面はそれほど難しくなく、3,4面は少々難しくなりますがアーケード作品と言うことを考えると妥当範囲。5面、6面辺りは切り返しが出来ないと厳しくなり、その分難易度がグッと上がりますがどんなに下手な人でも練習すれば必ず突破可能な辺りが素晴らしく、1周クリアの敷居も実はそれほど高くありません。
・・・が今1周クリアと言いましたが、本作は1周クリアしただけでは真の終わりとはいえず、1周クリア時に特定条件を満たす事で突入することが出来る2周目をクリアしてこそ真の制覇となります。
でその2周目の難易度は飛んでくる弾の量が1周目の約2倍になったり、ボスの攻撃が格段に強くなったりして1周目とは比べ物にならない位上昇。
そして2周目の6面ボスを落とすと画面がホワイトアウトしてメッセージが流れた後、黒幕が搭乗する最終鬼畜兵器「蜂」との対峙に。
この時点で破滅的な量の弾を放ってきますが、そいつをなんとかして落とすとついに真の最終ボスである「火蜂」との戦闘に突入。
もうやばいとかそんな物を通り越して笑いたくなる位の量の弾を放ってくる上、こちらがボムを使うと奴もバリアを張ってこちら側の攻撃が一切無効になるという無茶苦茶ぶり。その凄さは開発者でさえもインタビューで「気合いで避けてください」と言わしめてしまう位。
がそんな凄まじい代物をノーミスで倒してしまう猛者がいるのだからもう本当に凄いとしか言いようがありません。
ちなみにこの火蜂のサイズは自機とほぼ同じほどの大きさと一般的なラスボスのイメージから反するほどコンパクトなサイズですが、これには巨大なサイズのボスにするとスプライトの関係上、表示できる弾数に限界がでてしまい、「では大きさより弾の数でしょ!」ということであのサイズになったという恐ろしい逸話が存在します。
そしてこの破滅的な量の弾、ボムバリア、自機とほぼ同じサイズという伝統は後の大往生の「緋蜂」、ケツイの「エヴァッカニア・ドゥーム」、虫姫さまの「アキ&アッカ」に受け継がれていきます。

このゲームの欠点は、完璧な移植版が存在しない点に尽きます。
本作の移植版にはセガサターン版とプレイステーション版があるのですが、前者は処理落ちがなく、後者は一部の攻撃パターンが違っていたり、敵の当たり判定が変だったりと完全移植とは少し言いがたい物。
そして移植版の最大の欠点は低解度で縦画面のゲームを無理矢理横画面に納めるように小さくしたせいで、画面がとても見づらくなった事。そのおかげで弾が見づらくなり、とてもアーケード版と同じ感覚ではプレイできません。
つまり、アーケード版と同じ感覚でプレイするには基板を買うしかありません。しかもそうなるとコントロールボックスなどいろいろな物を揃える必要が出てくるのでこれは辛い。
なのでこの素晴らしいゲームを後世に残したり、普段STGをプレイしない人に触れてもらう意味で、PS2とかで完璧な移植版を出して欲しいというのがこのゲームが大好きな僕の切実な願いであります。
え、今となっては需要とかの問題で難しいですか?そうですか・・・orz

こんなに素晴らしいゲームにも関わらず完璧な移植版が存在しないのは厳しいですが、幸いにも本作のアーケード版は規模のあるゲーセンであれば比較的多く見かける作品ですので、これを見かけて「これ面白そうだな。」と思ったら尻込みせずに是非プレイしていただきたいです。
そしてこの経験を通じて「STGは面白いね」という感想をお持ちになり本格的にSTGに取り組んでいただければ、STG好きである僕にとっては本当に嬉しい限りです。

・最後に
現在本作のPS版は出荷量がかなり少なかったためか、とても入手しづらい状態になっています。値段もPS2版大往生の4000円台に対して5000円以上とかなり値が張っています。実際僕がPS版を見かけて買った時も5000円ぐらいはしました。なお、SS版は結構見かけるっぽいです。
南国のリゾート地で繰り広げられる壮大な成り上がり劇。「グランド・セフト・オート:バイスシティ」
メーカー=Rockstar Games(日本語版販売元:カプコン)
ジャンル=クライムアクション
プラットフォーム=PS2,Xbox(※),PC
※:Xbox版はIIIとセットになったダブルパックで発売

評価=☆8

・ストーリー
時は1986年。まだフォレッリファミリーがリバティーシティを台頭していた頃の話である。
リバティーシティーの工業地帯、ポートランドの一角にあるフォレッリファミリーが経営するレストラン「Marco's Bistro」内で、ボスであるソニー・フォレッリとその一味達がある事について話し合っていた。
その話とは、十数年前にソニーが警察に売り込んだ事で刑務所行きにされたフォレッリファミリーのメンバーの一人であるトミー・ベルセッティーが刑期を終え、刑務所を出所する事についてだった。
「刑務所内ではおとなしくしていたようだが、出所してまた暴れられたらビジネスに悪影響だ・・・。」その言葉の通り、ファミリー内にはトミーの出所を喜ぶ者は誰もいなかったのである。
そんな中、ソニーはトミーを麻薬取引のために仲間とともに繁盛しているバイスシティに派遣させるという提案をする・・・。
・・・数日後、トミーはボスであるソニーの命令により仲間であるハリーとリーと共にバイスシティに向かっていた。エスコバル国際空港で待っていたのは無実の人を死刑にしてしまう腕を持つインチキ弁護士であるケン・ローゼンバーグだった。トミーら一味は早速ケンの車に乗り込むと麻薬取引現場であるバイスポートに向かう。
取引現場に到着してしばらくすると、取引相手であるヴァンス兄弟がヘリコプターで現場に到着。早速、麻薬取引が開始された。
取引は問題なく進み、取引が成立しようとしていたまさにその時だった。待ち伏せしていた謎の暗殺部隊が突如、取引現場に奇襲を仕掛けてきたのである。奇襲によりヴァンスの兄、ハリー、リーが殺害され、金と麻薬は部隊に奪われてしまった。奇襲から逃れたトミーはケンの車に飛び乗り急いで現場を後にした・・・。そう、取引は失敗に終わったのだ。
せっかくの仕事をしくじり意気消沈のケンは彼の事務所に向かっていた。トミーはケンに「少し休め。後で事務所に来る」と言った後オーシャンビューホテルに向かった。
トミーがホテルの一室に着いてから少しして電話がかかって来た。相手はソニーであった。トミーはソニーに取引の一部始終を報告した。その結果を聞いたソニーは憤怒したが「他の奴ならとっくに殺してるが、俺とお前とはお互い長い付き合いだ。」という理由でトミーにチャンスを与える。
トミーは「金とヤクを奪った連中を焙りだして取り戻す。」ということを約束をし電話を切り、金と麻薬の奪還を決意した。
・・・だがこの話には裏があった。部隊に奪われたはずの金と麻薬がソニーのところに届いていたのである。そう、これら全てはトミーをバイスシティに送り出すことでひと騒動を起こし、その隙にバイスシティをまるごと支配しようという陰謀にすぎなかったのだ。しかしトミーにはその恐ろしい真実を知るわけもない。
ボスのソニーの手によって再び奈落の底に転落されたトミーだったが、事態の収拾を図るべく早速ホテルを拠点にして行動を開始した・・・。
・・・こうしてソニーへの復讐劇と南国のリゾート地での奈落の底からの壮大な成り上がり劇が始まったのである。


本作は世界中で大ヒットしたGTAIIIの続編。無論前作以上のヒット作になり全世界で約1500万本以上を売り上げるというとんでもない記録を叩き出した。余談だが本作は「全世界で最も売れたPS2ソフト」として「ギネス世界記録2005」にその名を刻んでいる。
今回は南国のリゾート地であるバイスシティでフォレッリファミリーのメンバーであるトミー・ベルセッティを操り、さまざまな依頼をこなして行くという内容。基本的なシステムは前作をほぼ踏襲しているので、前作経験者ならすんなり世界に入り込めるだろう。
本作の舞台であるバイスシティはマイアミ辺りをモチーフにしていると思われ、どこか殺風景な感じが否めなかった前作のリバティーシティよりは明るい感じになり、海が綺麗であったりホテルが立ち並んでいたりと南国のリゾート地という感じの作りになっている。また1986年という前作の2001年よりかなり前の時代設定のため、前作でも登場していた車はその時代に合わせたタイムセッティングが施されている。ちなみに本作の世界観は名作映画である「スカーフェイス」の影響を強く受けているようである。

続編タイトルということで当然のように追加要素が存在する。アクション面では敵からの攻撃が当たりにくくなるだけでなく、武器の命中精度が上がる「しゃがみ動作」と高速移動中の乗り物からでも脱出できる「飛び降り動作」が追加された。特に後者は前作では停止状態でないと乗り物から降りることができず、炎上した車から脱出するために停止して降りようとしたときに乗り物が爆発して即死か大ダメージを受けることが幾度かあったのでこの変更は実にありがたい。
乗り物面では、初代からの復活となるバイクとヘリコプターが追加。バイクはただの移動手段だけでなく、前後への加重移動もでき、それを駆使することでウィリーやジャックナイフを行うことができ、種類もスクーターからアメリカン、オフロード、スポーツと様々だ。ヘリもいくつかの種類があり、中には機銃付き水上ヘリや戦闘ヘリといったおっかないものまである。
武器は前作から比べ物にならないぐらい種類が増えている。前作に登場した武器に加え、ナイフやリボルバー式のマグナム、特殊部隊ご用達のMP5サブマシンガンは勿論の事、ゴルフクラブや日本刀、チェーンソー、ミニガンといったヤバそうな武器まで登場する。ただし多数の武器が登場するためか、同じような種類の武器は今回1つしか持つことができないようになった。例えばIIIではロケットランチャーと火炎放射器を両方持つ事ができたが、バイスではどっちか片方しか持てないである。この点がちょっとややこしくて残念かな。
建物では今回、中に入ることができる建物が登場したほか、隠れ家や物件も購入することが出来る。とくに物件は購入すると銀行強盗計画や錆びれてしまったタクシー会社の建て直しなどその物件特有のミッションを受けれるようになり、全てをこなす事により物件の収入を受け取れるようになる。ちなみにこの物件ミッションの中にはストーリーに大きく関わってくるものも存在する。
その他では前作では出来なかった服装変更が出来るようになった。服装変更はただ外見を変えるだけでなく、指名手配されているときに着替えを行うと警察の追っ手から逃れることが出来たり、服装によっては特定の建物に入れるようになったりと、さまざまの効果がありなかなか侮れない。
またNPCの行動もより自然になった。それもギャングが警察官に追われていたり、警察のヘリからSWAT部隊が降下してきたり、プレイヤーやギャングがハンドガンを発砲した場合、片手撃ちなのに対し、警察官の場合は現実同様両手で構えて撃ってきたりと実に芸が細かくなっている。
乗り物に乗ることで聞くことが出来るラジオは前作から比べ物にならないぐらい豪華仕様に。メガデス、RUN DMC、TOTOといった有名アーティストによる80年代の大ヒット曲のオンパレードで1つのラジオ局でも約1時間ぐらいの大ボリューム。その豪華ぶりは「これらの曲の版権料だけで一体どれだけかかっているんだ?」と思いたくなる位である。

前作では薄かったストーリー性が大幅に増した点も見逃せないだろう。前作では名前もなく、声優も当てられてなかった主人公だが今回はトミー・ベルセッティというフォレッリファミリーの一員という設定を持ち、実に味のあるキャラに変更。(といってもIIIの主人公にも名前はあるのだがSAで判明するため、後付け的なものである。)
それ以外にもケチで臆病な弁護士ケン・ローゼンバーグやトミーのボスで服のセンスは最低なソニー・フォレッリ、世の流れ者だがトミーと後に相棒になるランス・ヴァンス、バイスシティを仕切る麻薬王だがとにかく短気でキレやすいリカルド・ディアスと実に濃い面々の数々だ。
そんな面々がデモシーンやミッション中にブラックユーモア溢れて味のあるやり取りをし、まるでギャング映画のようなストーリーを展開するのである。もちろんストーリー自体も先に進むほど二転三転し、ストーリーを見ているだけでもかなり楽しめる作りになっている。
ミッションのシチュエーションも、囚われの身になり瀕死状態になった相棒の救出、裏切り者のアジトにヘリに乗っての奇襲、麻薬王を張り倒して屋敷を強奪、警察官に変装してデパートに爆破工作を行う、タクシーだけのデストラクションダービーなど前作よりかなり多様化している。
特に軍隊の行進中の戦車を強奪と国のお尋ね者どころでは絶対済まされなさそうなミッション「Sir,Yes Sir!」とラブフィストというイカしたロックバンドの命を狙う殺人鬼に爆弾を搭載された運転しながら、ラブフィストのメンバーがアツくて実にロックなマシンガントークを繰り広げる「Publicity Tour」は必見です。
つーかぶっちゅけた話、本作はこの2つのミッションのためだけに存在するといっても過言ではないのでは、と僕は思っています。

そして一番良かった改良点はマップ関連の機能が前作より格段に使いやすくなったこと。前作ではレーダーが地形ごとに色分けされていないなど幾分不便な作りでしたが、本作ではレーダーが地形ごとに色分けされるようになり、ここが海でここが道路というのがとても分かりやすくなりました。さらにポーズ画面に入ると全体マップが写るようになり「今、どこにいるのか?」というのが把握できるようになりました。パッケージでの付属マップも前作の物より格段に使いやすくなりました。地理が明るいほど有利になるこのゲームでこの変更点は本当にありがたく、「前作での反省点をきちんと踏まえているのだな」と思いました。

ただ、いけなかった点ももちろん存在します。
まず今作も前作同様、海に落ちると即死する仕様になっているが、これが前作ではなにも思わなかったが今回はどうも納得いかなかった。というのも今回の舞台は南国のリゾート地であり、海が綺麗な場所であるにも関わらず泳げないのは本当に勿体無いような気がしたからである。せめてSAみたいにまだ行けない土地に無断上陸すると指名手配が一気に最高レベルまで上がるような仕様にしてでも泳げるようにしたかった所である。
また、マップの作りが前作より面白みがなくなったという点。前作ではアップンダウンが激しい住宅地や高層ビルが立ち並ぶ商業地帯などバラエティ豊かで今プレイしても面白いと思える作りだったが、今回は空を飛ぶヘリコプターが追加されたことが絡んでいるかもしれないけどマップ中に高低差があるところがほとんどなくなっている。今回は建物の中に入れたりと密度が上がっているのは上がっているのですが自分はどうも面白みを感じませんでした。
あとこれはどうでもいいことなのだが、武装チートが少しマイルドになってしまったのが個人的にはマイナスでした。前作では違法改造のライフルを平気でぶっ放してきたり、ロケランで自爆テロまがいの事を行うなど、いつもの市民の行動からあまりにもかけ離れてどこかおかしく、いつ見ても楽しめるものだったのですが、今回は強いものでもマシンガンしか持たなくなったので面白みに欠けてしまったという感じは否めませんでした。せっかくミニガンとかの兵器が増えたのだからもう少しでも暴走させてて欲しかった所である。

ということでGTAIIIを猿のようにハマった僕には少々物足りない所があり、評価もIIIより2点低い結果になりましたが、楽しめなかったということはありませんでしたよ。上記のように前作にはなかったストーリーを追っていく楽しみはありますし、ラジオ局の選曲はIII、そして続編のサンアンドレアスよりも良く、この点ではシリーズ中一番だと思います。またIIIよりは随分親切な作り(特にマップ関連)になったので初心者にも入りやすくなり、シリーズ入門には最適だと思います。
しかし、「もう少し悪ノリしても罰が当たらなかったのでは?」と本当に惜しいと思ったバイスシティでした。

最後に=本作の日本語版では首消滅とか言葉使いなどのの過激な表現がとてもマイルドになっているようです。あと何故か海外版では使えたと思われるチートのいくつかは使えなくなっているのでその点はご注意を。
そこにあるのは確かに生きた街。「グランド・セフト・オートIII」
・メーカー=Rockstar Games(日本語版発売元:カプコン)
・ジャンル=クライムアクション
・プラットフォーム=PS2,Xbox(※),PC
※:Xbox版はVCとセットになったダブルパックで販売

評価=☆10

いろいろな所で注目されて、ある意味説明不要な感じがする本シリーズだが、レビューなんで説明しておこう。「グランド・セフト・オート」、通称「GTA」シリーズはアメリカのロックスターゲームによって誕生したクライムアクション。今回のGTAIIIは初代の追加ディスクである「London1969」を含めると4作目にあたる。
アメリカでは2001年に発売され、瞬く間に人気が爆発。結果的に全世界で約800万本を売り出した怪物ゲームとなった。日本でもゲーマーの間では早くも注目され、中にはPS2本体を改造して海外版をプレイする猛者も現れたが、2003年にカプコンがロックスターと契約して日本版が発売したことでようやく多くの人々がプレイできる環境になったという訳である。

まずはストーリーを

アメリカ最悪の街、リバティーシティー。その街のどこかで銀行強盗が発生していた。仲間とともに手持ちの武器を使ってこなしていく主人公。強盗は成功し、その場から逃げようとしたその時、仲間であったカタリーナの裏切りにあう。彼女は「ごめんね。野心に犠牲は付き物よ。」というと主人公に向けて銃を発砲して逃走する。主人公は奇跡的に命に別状はなかったものの、ブタ箱行きされてしまった・・・。
それからいつの日がたっただろうか。嵐の夜の出来事であった。囚人になった主人公を乗せた護送車がストートン島からポートランドの刑務所に向かって、ポートランドとストートン島を繋ぐキャラハン橋を渡っていた時の事。突如待ち伏せしていたコロンビア・カルテルの襲撃に遭う。それは計画的に行われ、警察のコンピュータのデータベースが何者かに侵入され、犯罪者の情報の特定が困難になっていた。襲撃したカルテルの手によって次々と護送車から降りる囚人たち。そして主人公も護送車から脱出できていた。その場にいた爆破物のエキスパートである8ボールと顔を合わせる主人公。だが安心したのも束の間、カルテルが投下した高性能爆弾が炸裂したのである。一瞬にして半壊したキャラハン橋。島同士を繋ぐ地下トンネルであるポータートンネルが未完成の中ポートランドは陸の孤島と化していた。大爆発から生き延びた主人公は8ボールと共に再び裏社会で活躍すべく、近くにあった車に乗り込んだ・・・。
・・・そう、全てはあの時裏切ったカタリーナに復讐を果たすために。


ゲームの内容はアメリカ最悪の街と言われる架空都市リバティーシティでどんな車も自在にパクれる能力を持つ主人公を操作し、マフィアなどの依頼人から依頼を受けて、それをこなしていくと言うもの。俗に言うミッションクリアタイプのゲームです。受ける依頼の内容は、送迎みたいな簡単なものから、要人の殺害、特定のブツの窃盗や回収、爆破などといった国家権力のお世話になりそうなものまでいろいろある。中にはストリートレースで優勝しろといった変り種まである。またタクシーや救急車のような特定の車両に乗ることにより受けられるストーリーには直接影響しないミッションもあり、例えばタクシーであれば運転手になり、客を目的地まで乗せて小遣いを稼ぐといったこともできるのだ。
本作での凄いところは、街の作り込みが凄まじく高いところと自由度の高さにあるだろう。街の作り込みの高さだが、路上を走っている車や人はこれまでのようなただのオブジェクトではなく、一つ一つにAIが搭載されており、自分の意思で動いているのだ。例えば路上に人をしても、ただただ黙々と歩いているだけの人もいれば、誰かと話をしている人もいる。また、ケンカをしている人もいれば、突然起きた交通事故現場を見に行く人もいる。現実の生活で当たり前のように起きている事がこのゲームでも当たり前のように起きるのである。
そしてゲーム中は時間が流れており、時がたてば夕日が沈み夜になり、やがて朝日が昇り、時には雨が降ったりするのだが、これもただの外見上の演出だけではなく、時間帯によって街中を歩く人の種類が変わるという凝りようだ。昼では労働者の姿が目立ち、夜ではホームレスやコソ泥の姿が見え始めるという感じにだ。
しかし、全てが現実に沿っているわけではなく、ゲーム的な要素もある。例えば、車をおもっきりぶつけても簡単には壊れないし、車同士の衝突事故が起きても、その後は何事もなく車は走っていく。それにパトカーをパクったりロケランをぶっ放しまくり、戦車に乗ったりなど、現実ではまずできない事がこのゲームでは簡単に行うことできる。
このゲーム的な要素と現実のリアルな要素がバランスよくまとめられ、特に違和感を感じさせないようにできてるのがこのシリーズの素晴らしいところである。
次に自由度の高さだが、これはいかなるときでもプレイヤーが行える行動に幾多の選択肢があるという事である。例えばゲーム中に「ある車を壊せ」というミッションが登場するのだが、ショットガンや手榴弾で料理するという手もあれば、壁にぶつけまくって壊すという手もある。さらには海に落とすという手もあれば、スクラップ場に持っていき、処分するという手もあったりと、遂行方法はプレイヤーの数ほど・・・といえば言いすぎかもしれないがそれだけ多彩なのである。
そしてそれは、依頼を受けていない自由行動の時にも当てはまり、ひたすら街中を探索するのもありだし、車をパクって街中のドライブを楽しむのもよし、タクシーでひたすら小遣いを稼ぐこともできる。路上を歩く人にケンカを吹っ掛けることもできるし、ロケランを撃ちまくる殺人鬼と化してひたすら国家権力と戦闘し、「国のお尋ね者」になることも、挙句の経てには戦車で暴走することもできるが、それをどうするかはすべてプレイヤー次第なのである。
これらの要素がうまくまとまり、プレイヤーに「街にいる」という感覚を与え、他では味わえない独特の面白さを醸し出しているのである。

あと個人的にナイスと思ったのは最後のミッションであるTHE EXCHANGEの展開。いままで持っていた武器が全て没収されて、不利な状況下の中で現地調達した武器だけで進めていく展開は自分の中でかなり新鮮に感じた。このミッションは戦車があれば楽にクリアできてしまうのだが、戦車を使用せずに挑戦したほうが弾数管理などの緊張感があって面白いです。
あとはこのゲームも他の海外作品同様、チートコードという裏技コマンドが存在するのだが、この中にある「一般市民武装チート」がかなり面白い。プレイヤーが銃を撃つと逃げる所か、逆に持っていた銃で襲ってくる辺りが素敵過ぎます。特に「どう見ても自爆テロです。本当に(ry」としかいい様がない一般市民のロケランの使用方法は一見の価値ありです。

これまで良点ばかり挙げてきたが欠点もないことはない。まずはマップ関係の機能がいまいち使いにくいという点。プレイ中、常時画面左下にプレイヤーの周辺のマップが表示されるのだが、続編のバイスみたいに細かい色分けがされておらず、どれが陸でどれが道路でどれが海なのかというのがいまいち分かりにくくなっている。パッケージの中にはマップ表が同梱されているが、これも街全体を斜め上から見下ろした感じで書かれているのでとても使いにくい代物になってしまっている。この手のゲームは地理が得意なほど有利になるゲームなだけに、地理が苦手な人にも分かりやすいよう、もう少し配慮がほしかったところ。
次はバイスと比べてストーリー性が薄い点。本作の主人公は台詞をしゃべらないためからか、ムービーデモ時にキャラ同士のやり取りがあまりされないのである。確かにストーリー中に急に展開が変わるところがあるのだが、キャラ同士の賑やかなやり取りがないと、ゲームを進めていくにつれてどうも「おつかいをされている。」という感じが否めないのである。ストーリー性を求めている人にはそこら辺、少し覚悟が必要かも。
3つ目はカメラワークの動きがやや激しいためか、3Dに弱い人には少々キツイ点。前にこのゲームを友達に貸してやったところ「面白いのは面白いけど、長時間プレイすると酔う。」という感想をいただきました。3D酔いをする方はこれも覚悟しなければなりません。
そして最後はバイスシティ、サンアンドレアスといった続編が登場している中、後発の作品をプレイした後でこれをプレイすると、できることが少なく寂しいプレイになる点。だがこれに関しては後発の作品は先発の作品よりパワーアップしているというのが一種の宿命となっているで、仕方ないだろう。そうと割り切ってプレイするしかない。

といろいろと書いてきましたが、世界中でヒットしたゲームだけあって面白いことは確かです。ゲーム自体の難易度は覚えゲーの要素があり、決して簡単ではありませんが、癖のある作品が多い洋ゲーの中で万人向けに作られている数少ない作品なので、洋ゲーに対して尻込みしてる人は一度プレイしてみては如何だろうか。
もちろん、新しいものが好きな人や、このシリーズには興味あるんだけど?な人にもお勧めです。個人的にはこの「街にいる」という感覚を多くの人に味わってほしいと思っています。
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