Negative Room
奥側の目立たない部屋。室内の95%以上がゲーム。(2005 september 8th=入居開始)
南国のリゾート地で繰り広げられる壮大な成り上がり劇。「グランド・セフト・オート:バイスシティ」
メーカー=Rockstar Games(日本語版販売元:カプコン)
ジャンル=クライムアクション
プラットフォーム=PS2,Xbox(※),PC
※:Xbox版はIIIとセットになったダブルパックで発売

評価=☆8

・ストーリー
時は1986年。まだフォレッリファミリーがリバティーシティを台頭していた頃の話である。
リバティーシティーの工業地帯、ポートランドの一角にあるフォレッリファミリーが経営するレストラン「Marco's Bistro」内で、ボスであるソニー・フォレッリとその一味達がある事について話し合っていた。
その話とは、十数年前にソニーが警察に売り込んだ事で刑務所行きにされたフォレッリファミリーのメンバーの一人であるトミー・ベルセッティーが刑期を終え、刑務所を出所する事についてだった。
「刑務所内ではおとなしくしていたようだが、出所してまた暴れられたらビジネスに悪影響だ・・・。」その言葉の通り、ファミリー内にはトミーの出所を喜ぶ者は誰もいなかったのである。
そんな中、ソニーはトミーを麻薬取引のために仲間とともに繁盛しているバイスシティに派遣させるという提案をする・・・。
・・・数日後、トミーはボスであるソニーの命令により仲間であるハリーとリーと共にバイスシティに向かっていた。エスコバル国際空港で待っていたのは無実の人を死刑にしてしまう腕を持つインチキ弁護士であるケン・ローゼンバーグだった。トミーら一味は早速ケンの車に乗り込むと麻薬取引現場であるバイスポートに向かう。
取引現場に到着してしばらくすると、取引相手であるヴァンス兄弟がヘリコプターで現場に到着。早速、麻薬取引が開始された。
取引は問題なく進み、取引が成立しようとしていたまさにその時だった。待ち伏せしていた謎の暗殺部隊が突如、取引現場に奇襲を仕掛けてきたのである。奇襲によりヴァンスの兄、ハリー、リーが殺害され、金と麻薬は部隊に奪われてしまった。奇襲から逃れたトミーはケンの車に飛び乗り急いで現場を後にした・・・。そう、取引は失敗に終わったのだ。
せっかくの仕事をしくじり意気消沈のケンは彼の事務所に向かっていた。トミーはケンに「少し休め。後で事務所に来る」と言った後オーシャンビューホテルに向かった。
トミーがホテルの一室に着いてから少しして電話がかかって来た。相手はソニーであった。トミーはソニーに取引の一部始終を報告した。その結果を聞いたソニーは憤怒したが「他の奴ならとっくに殺してるが、俺とお前とはお互い長い付き合いだ。」という理由でトミーにチャンスを与える。
トミーは「金とヤクを奪った連中を焙りだして取り戻す。」ということを約束をし電話を切り、金と麻薬の奪還を決意した。
・・・だがこの話には裏があった。部隊に奪われたはずの金と麻薬がソニーのところに届いていたのである。そう、これら全てはトミーをバイスシティに送り出すことでひと騒動を起こし、その隙にバイスシティをまるごと支配しようという陰謀にすぎなかったのだ。しかしトミーにはその恐ろしい真実を知るわけもない。
ボスのソニーの手によって再び奈落の底に転落されたトミーだったが、事態の収拾を図るべく早速ホテルを拠点にして行動を開始した・・・。
・・・こうしてソニーへの復讐劇と南国のリゾート地での奈落の底からの壮大な成り上がり劇が始まったのである。


本作は世界中で大ヒットしたGTAIIIの続編。無論前作以上のヒット作になり全世界で約1500万本以上を売り上げるというとんでもない記録を叩き出した。余談だが本作は「全世界で最も売れたPS2ソフト」として「ギネス世界記録2005」にその名を刻んでいる。
今回は南国のリゾート地であるバイスシティでフォレッリファミリーのメンバーであるトミー・ベルセッティを操り、さまざまな依頼をこなして行くという内容。基本的なシステムは前作をほぼ踏襲しているので、前作経験者ならすんなり世界に入り込めるだろう。
本作の舞台であるバイスシティはマイアミ辺りをモチーフにしていると思われ、どこか殺風景な感じが否めなかった前作のリバティーシティよりは明るい感じになり、海が綺麗であったりホテルが立ち並んでいたりと南国のリゾート地という感じの作りになっている。また1986年という前作の2001年よりかなり前の時代設定のため、前作でも登場していた車はその時代に合わせたタイムセッティングが施されている。ちなみに本作の世界観は名作映画である「スカーフェイス」の影響を強く受けているようである。

続編タイトルということで当然のように追加要素が存在する。アクション面では敵からの攻撃が当たりにくくなるだけでなく、武器の命中精度が上がる「しゃがみ動作」と高速移動中の乗り物からでも脱出できる「飛び降り動作」が追加された。特に後者は前作では停止状態でないと乗り物から降りることができず、炎上した車から脱出するために停止して降りようとしたときに乗り物が爆発して即死か大ダメージを受けることが幾度かあったのでこの変更は実にありがたい。
乗り物面では、初代からの復活となるバイクとヘリコプターが追加。バイクはただの移動手段だけでなく、前後への加重移動もでき、それを駆使することでウィリーやジャックナイフを行うことができ、種類もスクーターからアメリカン、オフロード、スポーツと様々だ。ヘリもいくつかの種類があり、中には機銃付き水上ヘリや戦闘ヘリといったおっかないものまである。
武器は前作から比べ物にならないぐらい種類が増えている。前作に登場した武器に加え、ナイフやリボルバー式のマグナム、特殊部隊ご用達のMP5サブマシンガンは勿論の事、ゴルフクラブや日本刀、チェーンソー、ミニガンといったヤバそうな武器まで登場する。ただし多数の武器が登場するためか、同じような種類の武器は今回1つしか持つことができないようになった。例えばIIIではロケットランチャーと火炎放射器を両方持つ事ができたが、バイスではどっちか片方しか持てないである。この点がちょっとややこしくて残念かな。
建物では今回、中に入ることができる建物が登場したほか、隠れ家や物件も購入することが出来る。とくに物件は購入すると銀行強盗計画や錆びれてしまったタクシー会社の建て直しなどその物件特有のミッションを受けれるようになり、全てをこなす事により物件の収入を受け取れるようになる。ちなみにこの物件ミッションの中にはストーリーに大きく関わってくるものも存在する。
その他では前作では出来なかった服装変更が出来るようになった。服装変更はただ外見を変えるだけでなく、指名手配されているときに着替えを行うと警察の追っ手から逃れることが出来たり、服装によっては特定の建物に入れるようになったりと、さまざまの効果がありなかなか侮れない。
またNPCの行動もより自然になった。それもギャングが警察官に追われていたり、警察のヘリからSWAT部隊が降下してきたり、プレイヤーやギャングがハンドガンを発砲した場合、片手撃ちなのに対し、警察官の場合は現実同様両手で構えて撃ってきたりと実に芸が細かくなっている。
乗り物に乗ることで聞くことが出来るラジオは前作から比べ物にならないぐらい豪華仕様に。メガデス、RUN DMC、TOTOといった有名アーティストによる80年代の大ヒット曲のオンパレードで1つのラジオ局でも約1時間ぐらいの大ボリューム。その豪華ぶりは「これらの曲の版権料だけで一体どれだけかかっているんだ?」と思いたくなる位である。

前作では薄かったストーリー性が大幅に増した点も見逃せないだろう。前作では名前もなく、声優も当てられてなかった主人公だが今回はトミー・ベルセッティというフォレッリファミリーの一員という設定を持ち、実に味のあるキャラに変更。(といってもIIIの主人公にも名前はあるのだがSAで判明するため、後付け的なものである。)
それ以外にもケチで臆病な弁護士ケン・ローゼンバーグやトミーのボスで服のセンスは最低なソニー・フォレッリ、世の流れ者だがトミーと後に相棒になるランス・ヴァンス、バイスシティを仕切る麻薬王だがとにかく短気でキレやすいリカルド・ディアスと実に濃い面々の数々だ。
そんな面々がデモシーンやミッション中にブラックユーモア溢れて味のあるやり取りをし、まるでギャング映画のようなストーリーを展開するのである。もちろんストーリー自体も先に進むほど二転三転し、ストーリーを見ているだけでもかなり楽しめる作りになっている。
ミッションのシチュエーションも、囚われの身になり瀕死状態になった相棒の救出、裏切り者のアジトにヘリに乗っての奇襲、麻薬王を張り倒して屋敷を強奪、警察官に変装してデパートに爆破工作を行う、タクシーだけのデストラクションダービーなど前作よりかなり多様化している。
特に軍隊の行進中の戦車を強奪と国のお尋ね者どころでは絶対済まされなさそうなミッション「Sir,Yes Sir!」とラブフィストというイカしたロックバンドの命を狙う殺人鬼に爆弾を搭載された運転しながら、ラブフィストのメンバーがアツくて実にロックなマシンガントークを繰り広げる「Publicity Tour」は必見です。
つーかぶっちゅけた話、本作はこの2つのミッションのためだけに存在するといっても過言ではないのでは、と僕は思っています。

そして一番良かった改良点はマップ関連の機能が前作より格段に使いやすくなったこと。前作ではレーダーが地形ごとに色分けされていないなど幾分不便な作りでしたが、本作ではレーダーが地形ごとに色分けされるようになり、ここが海でここが道路というのがとても分かりやすくなりました。さらにポーズ画面に入ると全体マップが写るようになり「今、どこにいるのか?」というのが把握できるようになりました。パッケージでの付属マップも前作の物より格段に使いやすくなりました。地理が明るいほど有利になるこのゲームでこの変更点は本当にありがたく、「前作での反省点をきちんと踏まえているのだな」と思いました。

ただ、いけなかった点ももちろん存在します。
まず今作も前作同様、海に落ちると即死する仕様になっているが、これが前作ではなにも思わなかったが今回はどうも納得いかなかった。というのも今回の舞台は南国のリゾート地であり、海が綺麗な場所であるにも関わらず泳げないのは本当に勿体無いような気がしたからである。せめてSAみたいにまだ行けない土地に無断上陸すると指名手配が一気に最高レベルまで上がるような仕様にしてでも泳げるようにしたかった所である。
また、マップの作りが前作より面白みがなくなったという点。前作ではアップンダウンが激しい住宅地や高層ビルが立ち並ぶ商業地帯などバラエティ豊かで今プレイしても面白いと思える作りだったが、今回は空を飛ぶヘリコプターが追加されたことが絡んでいるかもしれないけどマップ中に高低差があるところがほとんどなくなっている。今回は建物の中に入れたりと密度が上がっているのは上がっているのですが自分はどうも面白みを感じませんでした。
あとこれはどうでもいいことなのだが、武装チートが少しマイルドになってしまったのが個人的にはマイナスでした。前作では違法改造のライフルを平気でぶっ放してきたり、ロケランで自爆テロまがいの事を行うなど、いつもの市民の行動からあまりにもかけ離れてどこかおかしく、いつ見ても楽しめるものだったのですが、今回は強いものでもマシンガンしか持たなくなったので面白みに欠けてしまったという感じは否めませんでした。せっかくミニガンとかの兵器が増えたのだからもう少しでも暴走させてて欲しかった所である。

ということでGTAIIIを猿のようにハマった僕には少々物足りない所があり、評価もIIIより2点低い結果になりましたが、楽しめなかったということはありませんでしたよ。上記のように前作にはなかったストーリーを追っていく楽しみはありますし、ラジオ局の選曲はIII、そして続編のサンアンドレアスよりも良く、この点ではシリーズ中一番だと思います。またIIIよりは随分親切な作り(特にマップ関連)になったので初心者にも入りやすくなり、シリーズ入門には最適だと思います。
しかし、「もう少し悪ノリしても罰が当たらなかったのでは?」と本当に惜しいと思ったバイスシティでした。

最後に=本作の日本語版では首消滅とか言葉使いなどのの過激な表現がとてもマイルドになっているようです。あと何故か海外版では使えたと思われるチートのいくつかは使えなくなっているのでその点はご注意を。
・後書き
本作はPS2本体を買ってGTAシリーズにハマって初めての続編でしたので、発売が決まったときは本当に嬉しく発売日1ヶ月前から予約してしまうほど期待していました。なのでプレイし倒して思ったより悪ノリしていなかったのはちと残念でしたがでも楽しめたことには変わりありません。IIIとVCどっちが好きかと言われたら間違いなくIIIと答えますが、VCも好きですし自分の中で思い入れのある作品の一つです。

ちなみに続編のサンアンドレアスのレビューはSAがまだ飽きる気配が全然しないので当分先です。
次のレビューはレイストームと共に僕がアーケードSTGの世界に入るきっかけ「怒首領蜂」です。つーか、途中まで実は書き上げていたりします。
まぁ、いつアップできるかは本当に分かりませんがね。(死
コメント
この記事へのコメント
スカーフェイスというとキン肉マンⅡ世のスカーフェ(ry
どうもです、GTAVCのレビュー読ませていただきました。
初代をやっていない僕としてはバイクやヘリがすでに出ていたというのに驚きました。
GTAⅢでは車で走り回るのが実に面白く(ハンドリングのチートを使用すると更に)かなり楽しみましたが、GTAVCではハンドリングチートが貧弱化してたのが辛かったです。
まあその分バイクを乗り回してましたがw

そういえばGTAVCでは武装チートをほとんど使っていないことに気が付きました。
Ⅲではアホほどやったんですけどね……
やっぱりXYRSさんと同じくⅢの方が好きです。
VCも好きなのですがⅢの面白さは相当なものだったので(^^)

怒首領蜂のレビュー楽しみにしてますねー♪
2006/08/05 (土) 23:55:03 | URL | まーとも #e6mArcUg[ 編集]
100%クリア後のトミー=400万パワー(笑
決して面白みのないレビューを読んで頂いてありがとうございます。
で、一つ訂正で初代にはヘリは出ません。説明がまずかったですね。すみませぬorz

IIIはマップの作りが良かったためか、車で流すのがかなり面白かったですね。僕もスポーツカーで飽きるほど走りまくってました。
ハンドリングのチートはIIIではF1よろしく凄まじい曲がりっぷりで一部の車が物凄くジャンプしたので結構楽しめたのですが、VCでは泣けるほど片輪走行状態になるようになって、かえって運転しづらくなるのであまり使いませんでした。その分水上車化チートやタイヤがでかくなるチートとか使ってましたが。
ちなみにSAのハンドリングのチートはVCに近くさらにあまりジャンプしなくなったりと私がっかりでございます。

VCの武装チートマイルド化を発覚した時はミニガンとかが飛び交う地獄絵図を想像していただけにかなりショックでした。
つーか、VCの評価を落とした一番の原因は実はこれだったりします。
それほど自分のなかでは大きかったという事です。

SAをプレイした今ではさすがにSAが一番ですが、それでも今やっても面白いと感じさせるのは凄い事だと思います。
今度久しぶりにリバティーシティに帰ってみようかな。

怒蜂のレビューは一応期待しておいてくださいな。期待に沿えるものがd(ry
2006/08/06 (日) 01:15:50 | URL | XYRS #-[ 編集]
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